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FP通信講座の合格率を知りたい!調べるとっておきの方法、教えます
合格率の調査方法の前にFP資格の合格率をチェックしておきましょう。記載の情報は最も受験者の層が厚い2級FPのものとなっています。
■2級FP技能士試験 学科と実技同時受験者の合格率(日本FP協会) | |||
開催年月 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
平成27年09月 | 14,203人 | 6,251人 | 44.0% |
平成27年05月 | 12,427人 | 4,483人 | 36.1% |
平成27年01月 | 16,123人 | 6,346人 | 39.4% |
上記の合格率よりも高くなければ、通信講座を受講する意味は無い訳です。当然、合格率はクリアしているでしょうけど、講座同士でもいくらか差異は出ているはずです。出来れば、合格率の高い通信講座を受講したいと思うのは自然なことです。
ちなみにFPの資格試験の開催団体は、日本FP協会と金財の2団体が開催しているのですが、日本FP協会の方が15%程合格率が高くなっています。ですから2級FPの合格率は、概ね20%~40%程度と考えてもらって良いでしょう。受かりそうで受からな無い絶妙な数値ですね。
合格率について以下 の記事で徹底的に分析してますので、後で興味があればご覧になって下さい。
資格講座の公式ホームページ等を調べていても合格人数は出ている事が多いものの、合格率について明記されている通信講座はあまり存在しないのが実情です。
近年はトラブル防止の観点から誤解を与えるような表現はしないように、特定商取引法で規定されていますので、合格率をおおっぴらに宣伝しにくくなっています。良く化粧品等の広告にちっちゃく「*シミ・そばかすを薄くする」なんて注釈がついているのも、同じような理屈からです(化粧品の場合は薬事法絡みですね)。
■2.誇大広告等の禁止(法第12条)
特定商取引法は、誇大広告や著しく事実と相違する内容の広告による消費者トラブルを未然に防止するため、 表示事項等について「著しく事実に相違する表示」や「実際のものより著しく優良であり、もしくは有利であると人を誤認させるような表示」を禁止しています。
通信販売|特定商取引法ガイド
今回は、気になる通信講座の合格率の調べ方をこっそりとご紹介したいと思います。
この記事の目次
通信講座の合格率を知る鍵は、教育訓練給付制度にあり!
通信講座の合格率を知る鍵は、教育訓練給付制度にその秘密が隠されています。教育訓練給付制度とは、一定の条件を満たした方が厚生労働大臣の指定する講座を受講し修了した場合、修了時点までに実際に支払った学費(教育訓練費)の20%(最大10万円)が支給される制度となります。
※雇用保険の一般被保険者又は高年齢被保険者である(あった)等、一定の要件を満たしている方に限ります
この説明をしてしまうと「えっ?!お得じゃん!そっち先に教えて!」という方続出かもしれません。興味のある方は一度以下の記事をご覧になってから、必ず戻って来てください(笑)。ちなみに貴方が条件を満たしているのなら、支払ったお金のいくらかが戻ってくるわけですから絶対に手続きすべきです。
通信講座が教育訓練給付制度の指定講座となるためには、12号様式迄存在する膨大な申請用紙に根拠やら講座の内容やらを記載して、一定のハードルをクリアする必要があります。よって、教育訓練給付制度の指定講座は、一定の水準が担保されていると言って良いでしょう。
■講座の指定制度とは?
教育訓練給付金の支給の対象となる教育訓練の指定基準|厚生労働省
- 一般教育訓練給付の対象となる講座は、厚生労働大臣の指定を受けていることが必要です。
- 講座指定は年2回(4月1日・10月1日)行われます。指定の有効期間は3年間です。
- 指定を受けるためには、「教育訓練給付金の支給の対象となる教育訓練の指定基準」を満たしている講座であることが必要です。
講座を運営する事業者(スクール)の方へ(一般教育訓練)|厚生労働省
さらに、一度指定を受ければ未来永劫か?と言うとそうではありません、「適正な領収書・教育訓練修了証明書」の発行、「明示書」による受講者への情報公開、「現況報告書」による厚生労働省への講座実施状況報告などを継続実施し、経過観察&報告をしていく必要があるのです。
いい加減な講座や基準に満たない講座は、もちろん指定取り消しとなります。
提出する情報の中に通信講座を受講した方々の「合格率」も含まれており、統計情報として蓄積されているので一般の方でもインターネットで閲覧する事が可能となっています。なので、閲覧すれば簡単に講座の合格率が分かってしまうと言う訳です。
※「一般様式第2号/一般教育訓練実施状況調査票(個票)」に合格率の記載欄があります
教育訓練給付制度検索システムの利用方法丸わかり
大げさなタイトルを付けていますが、ネットで検索をした経験があれば十分使いこなすことが出来ます。ここでは、通信・E-Learningタイプの講座の合格率を調べる手順を解説していきます。
検索システムのトップページは、こちら です。ご自宅のPCで解説を見ながら是非一緒に操作してみてくださいね。
教育訓練給付制度 検索システム|厚生労働省検索システム操作上の注意点
検索システムは結構画面遷移が多いので、前の画面に戻りたいな~なんて事が良くあります。そんな時はついいつもの癖でブラウザの「戻る」ボタンを押さないようにして下さいね、ページが正常に表示されません。
戻るときは必ず「一画面戻る」ボタンを押して戻るようにして下さい。何故こんな基礎的な事を最初にわざわざ言うかと言うと・・・まあ、試しに「戻る」ボタンを押してみて下さい、理由がすぐにわかると思います。
トップページ
今回の解説では「分野・資格名から検索」を利用していますので、クリックして下さい。「スクール・キーワードから検索」は、受講したい講座がはっきりしている場合に利用できる検索条件となっています。
検索条件を設定!【実施方法・地域・制度】
「実施方法」で「①通信講座とeラーニング」にチェックを入れましょう。今回は「通信講座」と「eラーニング」に絞っていますが、通学講座に絞る場合は「通学(昼間・夜間・土日)」のみチェックを残して検索しましょう。
※通学に絞った場合は「地域」の検索条件を指定できます
FP資格は「一般教育訓練」に所属していますので、「制度」で「一般教育訓練」を選択しましょう。選択すると「分野・資格名」の欄のラインナップが切り替わります。
検索条件を設定!【分野・資格名】
続いて、具体的な資格名を選択します。ブラウザのスクロールバーを下へ少し動かすか、マウススクロールさせて「専門的サービス関係」を表示して下さい。
すると「FP技能検定試験」があるはずなので、チェックを入れましょう。「AFP・CFP」を探されている方は、必要に応じてチェックを入れて下さい。もしも「あれ?FP資格が見つからないぞ?」という方は「一般教育訓練」を選択していない可能性がありますので、確認して下さい。
資格を選んだら最後に「検索」ボタンをクリックして下さい。
検索結果を確認【スクール名一覧】
検索結果として資格学校の一覧が表示されますので、資格学校名をクリックします。「通信・eラーニング」且つ「FP技能検定試験」で絞っているのでそこまで件数は多くありません。
検索結果を確認【指定講座一覧】
例として通信講座「フォーサイト(Foresight)」を選択していますが、平成30年1月時点で教育訓練給付制度の指定講座を2つ保有している事になります。「詳細情報」をクリックして講座ごとの情報を確認してみましょう。
検索結果を確認【講座の詳細①】
講座の概略と受講の条件・受講者の想定レベル・受講期間等がシンプルに記載されています。講座の修了条件の情報などは、通信講座の公式ホームページより見やすいかもしれませんね。
検索結果を確認【合格率】
ページを少し下にスクロールすると、今回のお目当てである合格率の情報が表示されます。拡大したものを表示しておきます、冒頭お示しした2級FPの合格率と比較してみて下さい、皆さんが想像していた数値と比べてどうでしょうか?
受験率に着目!検索システムの結果を更に分析
合格率が分かったんだからそれで良いのでは?と思われるかもしれませんが「受験率」も考慮に入れるべきと考えます。受験率とは、[資格試験を受けた人] ÷ [講座を修了した人]で計算されます(分母は[受講者数]ではないので注意して下さい)。
この値が低いと、FP資格の本試験を受験しなかった人が多い事になります。
せっかく講座を修了したんだから受験ぐらいしとけばいいのにと思うのですが、講座は言われた通りスケジュールをこなして修了出来たものの、本試験は「あれ?なんだか受かる気がしないぞ?」と思った方が受験を諦めてしまっていると考えられます。
初学者の方は、上記の傾向が強いと考えます。学習慣れしている方は、1言えば自分で3にも4にも学習の深さを増す事が可能ですが、初学者の方はそうはいきません。
なので受験率は、通信講座の本試験に於ける「実践力」を推し量るバロメーターとして重要となってきます。せっかくなので、通信講座・eラーニングのみですが受験率や合格率等々の平均値をはじき出してみました。
2級FP技能士通信講座の各種数値の全体平均(通信・eラーニング/平成27年度版) | |
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①講座修了者数 | 2,907人 |
②本試験受験者数 | 2,386人 |
③受験率 | 82.1% |
④本試験合格者数 | 1,385 |
⑤本試験合格率 | 58.0% |
上記の値を参考に各講座の数値を見比べてみると、スペックや講座の持つ特徴が分かりやすいかと思います。ちなみに「受験率」に関して言うと講座の受講期間が短いほど下がる傾向にあることが分かっています。短期間で何とか講座は修了したものの、どう考えても実践不足と言った状況がより顕著になってしまうので、このような傾向になってしまいます。
教育訓練給付制度の検索システムで3級/1級FPが少ない理由
検索していると気が付かれると思いますが、指定講座の数が2級FPに比べて3級FPと1級FPの数がとても少ないのです(殆ど無いと言っても良いです)。
3級FPの学習期間の設定は長くても3ヶ月程度と短めの設定です、通信講座が一般教育訓練給付制度の指定を受けるには、3ヶ月以上の訓練期間が条件となっていますので、条件に合致しないため少ないと考えられます。
また、1級FPは受験者数がとんでもなく少ないので、資格学校としてもビジネスとして展開しづらいために講座数が少ないと言った裏事情があったりします。
FP資格の受験者層として最も通信講座の受講者数が多いのが2級FPとなりますので、資格学校各社も2級をメインターゲットに据えて指定講座を沢山用意していると言えるでしょう。
何故2級FPの通信講座の受講者数が多いかというと、1つは学科試験の合格率が20%~40%程度と絶妙な難易度なため、何とかして合格する可能性を上げたい方が多いこと。
2つ目はある特定の条件を満たすことで、3級FPを持っていなくてもいきなり2級FPを受験可能というところから来ています。詳しくは以下 の記事を参照して下さい。
通信講座の合格率を調べるとっておきの方法、総括
教育訓練給付制度は、厚生労働省の管轄であることから値そのものは信用して良いと思うのですが、検索システムに掲載されている数値は、教育訓練給付制度を利用した方のみを母数として算出したの数値となっています。
FP資格受験者全体と比較すると、教育訓練給付制度の利用者は微々たるものなので、記載されている合格率・受験率だけを鵜呑みにして講座を選んでしまうのはあまりよろしくないかと思います。
管理人の場合は「合格率・受験率」に加えて、少なくとも以下の3つのポイントを加えて通信講座を選択しています。
通信講座を選ぶ3つのポイント | |
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これらはごくごく当たり前のことですが、どのような基準を持って「良い」と捉えるのかは、色々な通信講座を見比べたり受講してみないと中々見えて来ない部分です。管理人視点ではありますが「良い」の基準の考え方を以下の記事で洗いざらい解説していますので、是非ご一読の上ご自身の「良い」の基準を考えてみて下さい。
基準が決まれば、理想の通信講座を選ぶのもそう難しいことではないはずです。自分基準にピッタリとマッチングした通信講座が見つかれば、合格率を大きく上昇させてくれるでしょう。